AccessやSQLServerのコンバートのお話
もう何年も前の話になりますが、AccessとMSDEで開発されたシステムのコンバートを依頼されたことがあります。
そのシステムは他のベンダーが開発したもので、Windows98にAccess2000のADP、MSDE(7.0)で動いていて、しかもスタンドアローンというものでした。
これをネットワークに接続されているWindowsXP、Access2003、サーバーで動いているMSDE2000で動くようにコンバートするという作業です。
なぜMSDE2000かというと、この作業よりも更に前に別システムでMSDE2000を導入していたので、そのSQLServerに載せ替えようという事です。
システムの内容は大体理解していたので問題はないのですが、単純にデータを移行して動作確認すればいいだろうと思っていたら、そう単純な話でもなく、ストアド関係の修正がかなり必要でした。
結局、Accessではなく、SQLServerのバージョンアップに伴う問題の修正作業が殆どでした。
その数年後、Access2003からAccess2007へのコンバートの依頼が。
ついにそのときが….
既存のAccessを移行する場合、Access2007以降ではレポートに修正が必要になるパターンが多いと思います。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、0.026 cmの問題。
マイクロソフトのページにもあります。
ここには”増加することがある”と書いてありますが、増加しない場合を見たことがありません。
詳細やグループヘッダなどのセクションに、直線を高さ0の位置に引くと、勝手に上に0.026cm間があくというものです。
このため、各行の上に直線を引いて、セクションの高さ分の縦線を引いておくと、必ず各行に空白ができます。
プロパティをいくら直しても元に戻ってしまい、対応策はありません。
直線ではなく、四角にしたらこの問題は起きません。
というわけで、この他にコンバートによって発生した問題も合わせてレポートの修正を行いました。
今度の作業はAccessの修正のみです。
そしてAccess2010ではカレンダコントロールがなくなっています。
これを使ったAccessのプログラムは、Access2010にコンバートするときに、また修正が必要っと。
弊社で作成したシステムにはカレンダコントロールを使った物はないんですけどね。
来年にはOffice2013が発売されます。
現在プレビュー版が出ていますが、これにAccessは含まれていないので、どんなもんなのか分かりません。
どうでもいいですが(よくないか)プレビュー版はWindowsXP、Vistaはサポート外。
正式版ではサポートされるのかもしれませんけど。
まだまだ戦いは続く予感。