RAIDはバックアップじゃありません
よく言われていることですが、RAID1やRAID5はバックアップではありません。
RAID1はミラーリングです。
同じデータを2台のディスクに書き込みます。
ディスクが1台故障してもデータは失われません。
が、消してしまったファイル、上書きしてしまったファイルを戻すことはできません。
2台とも同じデータを保持しているので、ファイルを消してしまえば2台とも同じように消えてしまいます。
RAID5は各ディスクにパリティを保存しています。
これも1台ディスクが壊れてもデータは失われません。
しかしこちらも消してしまったファイル、上書きしてしまったファイルを戻すことはできません。
「消してしまったファイルは復旧できなくても良い」 と仰る方もいらっしゃいます。
ではこんなのはどうでしょう。
突然の電源断で、ディスクが全部壊れてしまうという可能性があります。
電源断ではなく、落雷などで壊れしまうかもしれません。
RAID5は2台壊れたら復旧できません。
RAIDの復旧中は、データを戻すために壊れていないディスク -> 交換したディスクへの激しいアクセスが発生します。
壊れていないディスクも同一ロットだったりするわけですから、このアクセスの為に復旧作業中に2台目のディスクも壊れてしまって復旧できなくなる可能性もあります。
ディスクではなくRAIDコントローラーが壊れてしまったら……ソフトウェアRAIDだったら問題ないかもしれません。
ハードウェアRAIDだと面倒な事になりそうです。
すべて可能性の話ですが、そういった事象が自分の身に発生しないという保証はありません。
RAID1でミラーを取っているから、RAID5だから安心ということは無いのです。
なので、外付けHDDか別のサーバ-、NASにバックアップを取っておくようにして下さい。