会員などのユーザー限定でアンケートが可能なオープンソース limeSurvey
2年くらい前のお話ですが、
「毎月行われている行事の報告をハガキで受け取っていて、そのハガキは500枚以上送られてくる。
これを袋に詰めて自宅に持ち帰り、EXCELに入力して集計していて、作業がフルで3日は掛かるので、何とかならないか。」
というご相談がありました。
「それは、自分が集計するのではなく、パソコンが使える方はネットで報告してもらったらどうでしょう」
とお答えして導入したのが、LimeSurveyというオープンソースのアンケートシステムです。
当時でも日本語で使えて、ユーザー限定のクローズドアンケートができました。
インストールの方法やアンケートの作り方はgoogle先生にお任せするとして…
私が導入したのはさくらのレンタルサーバーです。
またさくらかよ!! っていわれても、簡単なんだもんよぉ。 (´ー`)
レンタルサーバーへの導入はかなり簡単です。
さくらの場合、DBを作ってからconfig.phpに設定を書いてブラウザでinstallディレクトリにアクセスすると、DBに必要なテーブルができて管理画面に入ります。
最初の言語は英語ですが、日本語に変えればちゃんと日本語が表示されます。
しかもちゃんとした日本語なので、不安を覚えることもありません。
一部英語が残っていたり、なんちゃって日本語だったり…といったこともありません。
ここからは、「こんな事ができて良かったよ」という単なる感想なのでダラダラ書きます。
’————————ダラダラ書くのはここから——————–
表示される日本語を変更できます。 変更したい場合は、ja.moを変更すればよろしい。
moファイルを一旦poファイルに変更して、このpoファイルを書き換えてmoファイルに戻します。
googleで「po mo 変換」で検索すると、方法が書かれたページがたくさん出てきます。
poファイルは単なるテキストなので、テキストエディタで書き換えちゃってもOK。
アンケートの作成も簡単で、コンボボックス、チェックボックス、テキスト、配列などなど、回答のタイプもかなりのものが選べます。
配列で行と列の入力項目を作ったり、チェックボックスの選択項目にその他を付けたり付けなかったり…機能としては十分です。
設問1、2、3を作成して、例えば設問1が「はい」の場合は設問3を表示、設問1が「いいえ」の場合は設問2を表示する、といった設問の表示条件が簡単に設定できます。
クローズドアンケートの場合はユーザーを登録するわけですが、firstname、lastname、emailが必須です。
EXCELで姓名とメールアドレスの一覧を作成してCSVに出力しておき、アップロードで一括登録できます。
このアップロードの時は文字コードの指定に注意が必要です。
自動ではなく、SJIS for Windowsを選ばないと文字化けします。
メールアドレスがない人は…どこか代表のメールアドレスを作成してあげれば大丈夫です。
重複チェックがあるのですが、チェック項目に姓名を入れておけばメールアドレスが同じでもチェックには引っかかりません。
そして、代表メールアドレス以外の方にアンケートの開催案内のメールを送信するような運用もできます。
催促メールも複数回送信できます。
アンケート結果をEXCEL、CSVで出力可能なので、結果を好きなように加工して集計したりできますね。
私は出力したEXCELで分析できるようにマクロを組んでました。
アンケートのコピーができるのも便利です。
新しいアンケートを作成して、以前実施たアンケートをコピーすると、全く同じ設問内容がコピーされます。
毎月の事なので、標題を変更すればそれだけで済むので、大変役に立ちました。
’————————ダラダラ書くのはここまで——————–
とまぁ、かなり便利なので2年近くこのシステムを使わせてもらいました。
ところが、ちょっと前にお客様から変更の要望がありました。
要望があった機能は最新の1.92で使えるらしいということが分かったので、最新バージョンでアンケートを作成してみました。
ちょっと長くなったので、続きは次のトピックに。